#005 「落とすため」のオーディションではありません

とよた舞台芸術プロジェクト

I Do Projectでは、毎年公演に向けてオーディションを行っています。
第5期のオーディションは2026年9月20日。

「落ちたら出られないの?」 「うちの子は受かるかな?」
そんな声をいただくこともあります🤔

でも、I Do Projectのオーディションは、一般的なイメージとは少し違います。
私たちが目指しているのは、誰かを落とすことではありません。

一人ひとりが、一番輝ける役を見つけること。

そのためにオーディションを行っています🤗


「歌が一番上手だから主役。」
「上級生だから主役。」
「長く続けているから主役。」

I Do Projectでは、そのような配役の決め方はしていません。

もちろん、歌やダンス、演技の技術は大切です。
舞台本番という一度きりの瞬間に、自分の力を発揮できることも、とっても大切な要素の一つです。

しかし、それだけではありません。
舞台は、主役だけでは成り立たないのです。

物語を動かすのは、時にほんの一言のセリフだったり、主人公を支える仲間だったり、舞台全体の空気をつくるアンサンブルだったり…

どの役にも、その役にしか果たせない大切な使命があります。

だから私たちは、
「主役だから偉い。」
とは考えていません。

I Do Projectでいう主役とは、仲間を巻き込み、物語を前へ進める存在です。

歌やダンスの技術だけでなく、周りを見る力。 仲間を信じる力。 作品全体を背負う責任感。
そして何より、仲間と共に作品を創り上げる「共創力」が必要になります✨️


たとえば、第3回公演『シンデレラ』で主役を務めてくれた中学生💎💍

彼女は、少し停滞期に入りかけていたキッズチームを「もっと笑顔にしたい」と、自身が幼い頃にピアノの発表会で着ていたドレスを稽古場へ持ってきてくれました。

「みんなにもプリンセスになってほしい。」

そんな想いから始まった、小さなプレゼント。

本番では、低学年のみんなが、まるで本当のプリンセスのような笑顔で舞踏会のシーンに立っていました🥹

主役とは、一人だけが輝く存在ではなく、周りの仲間まで輝かせることのできる人のことだと、私たちは思っています。


さて、それでは私たちはオーディションで何を見ているのでしょうか。

テクニックについては、オーディション当日のパフォーマンスを再重要視します。
緊張する雰囲気の中、限られた時間の中で、自分の力をどこまで発揮できるか。
それも大切な実力です。

しかし、人間性は、その日だけでは分かりません。

日々の稽古への向き合い方。
仲間との接し方。
失敗した時にどう立ち上がるか。
困っている友達に自然と手を差し伸べられるか。
挑戦を続けているか。

そうした積み重ねは、普段の稽古だからこそ見えてくるものです。

私たちは、オーディション当日の姿だけでなく、
その日までの歩みも含めて、一人ひとりを見ています。


I Do Projectのオーディションは、
順位をつけるためのものではありません。

本番で発揮する力と、日々積み重ねてきた人間性。

その両方を大切にしながら、
「この子が一番輝ける役は何だろう。」
「この作品にとって、一番良いチームになる組み合わせは何だろう。」
そんなことを、演出・振付と話し合いながら配役を決めています。

「落とすため」ではなく、「見つけるため」のオーディション。

一人ひとりが、自分の役に誇りを持ち、
仲間とともに物語を生きられる舞台を、
今年も子どもたちと一緒に創っていきたいと思います🥰

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